CFRTPの連続繊維プリプレグシートを積層し、プレス装置によって加熱・加圧して一体化した、CFRTP連続繊維積層板の成形法及び成形装置。精巧な金型を使用せずに真空平板プレス装置と独自の治具構成によって、高品質なCFRTP連続繊維積層シートを成形する。
UDプリプレグテープを任意の積層構成(角度・枚数)で高速積層できる自動積層機(開発中)と、大型・多段のプレス装置を組み合わせて、高性能なCFRTP積層板を大量生産できる技術と装置を実現する。
CFRTPの連続繊維プリプレグシートを積層して、規定厚の積層シートを成形する際、空隙率の少ない良質な積層体を成形するために通常加熱・加圧成形を行うが、 従来の技術では、
・オートクレーブ
高額なランニングコスト,消費副資材が必要
・金型+プレス装置
精巧な金型が必要、特に大判サイズになると
金型も高額で、重量も非常に大きくなる
1枚づつの成形で生産性が低い
またプリプレグテープの自動積層機において、UDテープを高い自由度で積層出来る装置は、積層板1枚当たりの積層時間が長く、大量生産には適していない。
精巧な金型を使用せずに、簡素な治具構成(特許出願中)と自社開発の平板熱板のプレス装置によってワーク形状を維持したまま加熱・加圧することができ、低コストで空隙率の少ない良質なCFRTPの積層体を成形することが出来る。
簡素な冶具構成のため、サイズや形状の変更に柔軟に対応できる。 また、清掃・メンテナンスの手間も金型に比べ大幅に軽減できる。
真空(減圧)下での成形により、空隙率の低減、樹脂の酸化劣化の抑制が可能。
上記プレス成形技術による大型・多段プレス装置と、UDプリプレグテープを任意の積層構成(角度・枚数)で高速積層できる自動積層機(開発中)を組み合わせて、高性能なCFRTP積層板を大量生産できる技術と装置を実現する。