・強度が高く、相手攻撃性の高い炭素複合繊維(CFRP)の切削加工において、従来のダイヤモンドコーティングに対し、結晶性を高め耐摩耗性を向上させたクリスタルダイヤコートの採用により、工具寿命を大幅に向上
【ドリルへの適用例】
CFRP(炭素繊維強化樹脂)加工の問題点
CFRP=Carbon Fiber Reinforced Plastics
炭素繊維の織物を重ね、樹脂で固めた新素材
1)摩耗が早い
・固い炭素繊維:6,000~8,000HV ⇒ 従来のダイヤモンドコーティングでは摩耗の進行が早く、短寿命
2)層間剥離(デラミネーション)、切り残しが出やすい
・切れ味が悪いと積層された炭素繊維が切断されずに層間での剥離、または切り残しが発生し、品質不良となる
3)熱に弱い
・樹脂の耐熱温度は約200℃:加工熱を上げられない ⇒ 低抵抗で切れ味に優れたシャープな切れ刃が必要