株式会社 先進技術研究所

CFRP成形に用いる離型機能付き軽量成形型の開発

技術分類:
[ 成形 ]
取扱商品:
[ サービス ]
キーワード:
[ CFRP ] [ カウルプレート ] [ 成形用金型 ] [ 離型剤 ]

提案技術のポイント

・複合材料の成形作業工程が短縮され、作業時間を減らすことが出来る。
・離型時のトラブルが減り、型清掃時間も短縮でき、品質が安定する。
・有機溶剤を使った離型剤を塗布するための専用エリアや換気装置が不要となり、労働環境が改善され、同時に工場設備やエリアも有効活用できる。 
 型の軽量化により、運搬が容易にできる。

効果

・従来積層作業時間に比べ
 →作業時間20%削減
・離型材塗布エリアと塗布時間が必要
 →塗布エリア不要、塗布時間ゼロ

従来技術

エポキシ樹脂などを用いた熱硬化性のCFRPを成形するときに用いる金型には、事前に必ず離型剤を塗布する必要がある。この離型剤の多くは、有機溶剤を用いている。この作業のために次の課題がある。
 ・離型剤塗布工程とプリプレグ積層工程は作業エリアを共有できない
  ボーイングの規定にあり、専用の離型剤塗布エリアが必要
 ・有機溶剤を使用する際には、作業者の健康に注意する必要がある
  労働安全衛生法の規定で、保護具が必要
 ・離型剤は2度塗りをし、塗布後の乾燥に1時間ほど要する
  待ち時間が生じるためネック工程である
 ・金型が重く、運搬に時間がかかる

新技術

複合材料の成形に用いる金型やカウルプレートの表面に、繰り返し利用できるPTFEなどの離型材層を設けることにより、離型剤の塗布を不要とすることに成功した。形状は平面でも曲面でも可能である。
 離型層を表面に施工できる金型として、金属はもちろん多孔質のような特殊な表面の材料でも可能であり、、CFRP自体をカウルプレートとして用いることもできる。この離型膜を軽量な特殊基材に用いることで金型を軽量化でき、運搬が容易になり、作業者の腰痛防止にも役立つ。

技術の展開・連携

開発進度 開発完了 (2018年3月完了予定 進捗状況80%)
知的財産権 有り
共同研究者(役割) 株式会社ヤシマ(複合材成形型の製造販売)
株式会社吉田SKT(離型コーティングの実施)
東洋炭素株式会社(軽量治具材料の提供)
活用例 航空機用CFRP部品の成形加工 複合材料の成形型全般
技術課題・制約 ・離型膜の耐久性を確認する必要があり、現在耐久性試験を継続中。50~100回まで寿命を確認済み。
・今後、航空機産業や自動車産業などへの展開を図る。
必要な連携先 ・複合材料部品メーカ、航空宇宙機器・自動車メーカ
・金型メーカなど
技術のWEBサイトhttps://sengiken.jp/study/

シーズの問合せ先

部署・担当者・代表取締役 所長 深川 仁
住所〒501-3874 岐阜県 関市平和通8丁目21
連絡先 TEL: 0575-24-2046

企業・機関概要

所在地〒501-3874 岐阜県関市平和通8丁目21
連絡先 TEL: 0575-24-2046
資本金・従業員数等100万円・
生産品目
主要取引先
海外拠点
認証取得
企業・機関のWEBサイトhttps://sengiken.jp/

更新日:2019年9月30日